「ひえしょう」と入力すると「冷え性」と「冷え症」の両方に変換されますよね。何がどう違うのでしょう?
まず、冷え症ということば症状名で病名ではありません。冷えがつらくて病院にいっても「冷え症」という病名はつきません。つまり現代医学では冷え症は病気扱いされていないということです。
現代医学で冷え症を言い表す場合には「末梢血管の血行障害」というそうです。つまり血液の流れが良くないと状態ということですね。
これに対して「冷え性」のほうは東洋医学で使われます。東洋医学で考える冷え性は単に血行障害というだけでなく、体の陰陽のバランスの崩れや体質、水分過剰などから冷えの原因を考えます。
もちろん、体の冷えの大きな原因に血行不良がありますが、ただ血行を良くすればいいというのではなく、血行が悪くなった原因は何なのか?食生活なのか、運動不足なのか、ストレスが原因なのか。そういったことふまえて心身のトータルバランスを整えていくのが冷え対策には重要といえます。