おそらく冷え性だと自覚している人のほとんどは、自分が低体温だと思っていることと思います。しかし実際に日ごろから自分の平熱をはかっているという方は少ないと思います。ですから自分の体温が低めなのか高めなのか、いわゆる低体温なのかどうかはわからないのではないでしょうか?ここでは低体温とは何度くらいのことを指すのか?また低体温だとなんでいけないのかをご説明します。もし自分の平熱をはかってみて35.5℃ちかくだったら要注意です!
低体温て何度くらい?
一般的に低体温とは体温が35.5℃近くの状態を指しています。体の状態でいうと36.6℃は健康的な人の基礎体温であると考えられています。この状態だと体の細胞の新陳代謝も活発で免疫力も高く健康的な状態と言えます。それに対して35.5℃は低体温といわれて、36.6℃の新陳代謝が100%だとすると35.5℃は50~60%の新陳代謝となるそうです。体温が約1℃違うだけで体の新陳代謝が半分近くまで落ちることになります。新陳代謝が不活発な状態は自律神経失調症のような状態で排泄機能が低下したりアレルギー体質などになりやすいそうです。
私たち人間の体は体温が下がってくると、脳の視床下部は体温調節中枢から皮膚の血管を収縮させるように指令を出します。そして熱が失われないように、ふるえたり、筋肉を硬直させたりして熱を作り出そうとします。誰でも寒いときに体がふるえたり、体全体の筋肉に力が入る経験はありますよね。あれは体温を下げないようにする体の仕組みなのです。そうして私たちの体は体温が一定に保たれるようになっているのです。
しかし何らかの原因で体温を一定に保とうとする働きがうまくいかない場合や、体の熱が失われるのに対して、体の熱を作るのが追い付かない状況になると低体温という状態になります。
低体温の原因は冷え
体の熱を作るのが、熱を失われてしまうスピードに追い付かない時に低体温になってしまいます。熱が奪われてしまう状態、熱がうまく作れない状態とはまさに冷えが原因といます。冷え性の原因のところでも書いていますが、運動不足や食の乱れ、ストレスなど冷えの原因は低体温の原因にもなります。様々な体の不調の原因にもなる低体温にならないように日ごろから冷え対策をしっかり行っていきましょう。