筋肉が熱をつくる
体温の約3割は筋肉から生み出されています。このように筋肉は熱を作り出す大事な器官です。一般的に男性よりも女性に冷え性が多いのも男女の筋肉量の差が関係しているからです。女性よりも筋肉の量が多い男性はその分熱を作りやすいので女性に比べて冷えにくいのです。もっとも現代人は運動不足もあり男性でも冷え性の方が増えてきています。
運動不足が冷え体質をつくる
冷え性になるのは外部からの冷えはもちろん、自分自身で熱を作り出せない体質も関係しています。運動不足は血液の流れが悪くなる上に、熱を作り出す筋肉も低下させ冷え性体質の原因となります。
現代社会は交通機関も発達して歩く機会も少なくなりました。
電車、バス、車などほとんど歩かなくても目的地に行くことができます。建物の中でもエレベーターやエスカレーターで階段をのぼることはありません。
ほかにもいろいろと便利な環境があるため私たちの日常生活では意識して運動をしない限り運動不足になりがちです。これでは筋力も低下して、血流もよくならずに冷え体質になっていくのもしょうがないといえます。
筋力は血液を流すポンプの役割も
しかし、当たり前のことですが体を動かすことで血液をはじめリンパ液など体液の流れがよくなり代謝も良くなります。寒いときでも体を動かすことで温かくなるように体を動かすことは冷え予防にとても重要です。
また、運動をすることにより筋肉もつきます。筋肉はさきにあげたように熱を作り出す大切な器官です。筋肉は単に熱を作り出すだけでなく心臓に血液を送り戻す際にポンプの役割もします。運動不足で筋肉量が少ないとその分、血液の流れを良くする力が落ちてしまうのです。
このように運動不足により筋肉が低下することで熱を作りにくい体質、そして血行不良となり冷えの原因となります。
日ごろの運動が基礎体温を上げる
日ごろから運動をすることにより、血行も良くなり、筋肉もついてきます。運動と言っても激しい運動でなくウォーキングがおすすめです。無理なく気軽にできるのはもちろん、ウォーキングは手足を動かすこと下半身を鍛えることにより血流もよくなり、筋肉もついて基礎体温も上がってきます。
日ごろから運動をするしないで冷えを作りやすい体質になるか、熱を作り出す体質になるか大きく異なってきます。冷え性でお悩みの方はまずは少しづつでも良いので体を動かす習慣をつけましょう。